織田健二さん

小さなお惣菜屋さん
和食おそうざい えん

2021年度の香芝みらい塾を受講され、奥様と二人で「和食おそうざい えん」という小さなお惣菜屋さんを開いた店主の織田 健二さんにお話を伺いました。

大阪の八尾にお住まいだった織田さんは、ご両親の香芝への引っ越しを機に、香芝での起業を考え始め、新聞の折り込みで「香芝みらい塾」の存在を知ったそうです。

なぜ起業しようと思われたのですか?

和食のお店で 10年ほど働いていましたが、コロナで店が続けられなくなってしまって、老人ホームの給食業の会社に勤めるようになりました。いずれ、自分のお店を持ちたいという気持ちはずっとありましたね。

空き物件が手の届く予算で手に入ることになり、立地や周囲に住む人々のことを考えて、食材やだしにこだわり、ひと手間を加えたお惣菜の店を始めようと考えました。

香芝みらい塾で印象的だったことはなんですか?

地域に住む人に「チャンネルを合わせる」ということを講義で学びました。自信をもって提供していても、利用する人や買ってくれる人がいないとビジネスになりません。「地域に合っているかどうか」が重要で、臨機応変に変えていくことが大事と毎回言われました。それが一番心に残っています。

起業する前に不安だったことを聞かせてください

私自身が香芝の出身ではないので、香芝の土地勘もありません。この場所でお店をするなら、香芝に住む人、香芝でビジネスをしている人とのつながりが必要でした。とにかく、店舗什器や食材の仕入れ先や、店舗改装を依頼する工務店選びなど、分からないことだらけで、不安しかありませんでした。

起業してみて思ったことを教えてください

この辺りは、高齢者が多いので、開店当時は高齢者に合わせたメニューを作っていました。ところが、意外と共働きの主婦層が来店されるので、グラタンや揚げ物などを加え、メニューを一新。工事現場で働く人がお弁当を買いに来るので、開店2カ月目くらいからお弁当も始めるなど、メニュー数はかなり増えました。現在は、「今週の季節野菜メニュー」という形で必ず新メニューを1週間限定で販売するなど、授業で学んだ「チャンネルを合わせる」ことを実践しています。お店を始めて、周辺にコンビニエンスストアがないことがうちの強みだと実感しました。

また、起業してからも、香芝市商工会のスタッフさん がサポートしてくださって、「商工会に入っていて本当に良かった」と思いました。店づくりを始める前から、現在に至るまで、特に確定申告のときなどは、かなりお世話になっています。

これから起業する人へのメッセージをお願いします

自分がやりたいことでも、実際にやってみたらうまくいかないこともあると思います。「香芝みらい塾」では、やりたいことと、ビジネスをどうすり合わせていくかを教えてもらえます。そこに需要があるかを見極めるために、ぜひ参加してほしいですね。

和食おそうざい えん
奈良県香芝市関屋北2丁目13-12

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